23.Ⅰ.8.2 煙突基礎の杭基礎の内、適切と考える杭工法を2つ挙げ、特徴をのべよ。そのうちより適切の杭工法を選定し、理由を述べよ。施工する際のトラブル、原因及び回避方法を述べよ

<杭工法>

①鋼管杭バイブロハンマー工法

特徴;振動・騒音が発生するが経済的、振動による打撃工法となる。礫などでだ阿下喜不能の場合はウォータージェット併用も可能

②打撃工法のアボロン工法

ドロップハンマによる打撃貫入

③プレボーリング(中堀工法)

杭中空部より掘削オーガーで土を掘削・排土しながら杭と埋設する。杭先端では根固め液を噴出して攪拌混合する。ネガティブフリクションを低減するためSL杭を用いる

④場所打ち杭工法(アースドリル工法)

表層ケーシング及び安定液により孔壁を保護しドリリングバケットで土を掘削及び排出を行い掘削終了後、鉄筋かごを挿入する。スライム除去を行った後、コンクリートを打設し現場造成杭を増築する工法である。

<提案工法>

プレボーリング(中堀工法)

当該地盤は負の摩擦力が発生する懸念がある。SL杭を用いて防止が可能である。また、荷重3000KN適用可能で既成杭であるため、品質面、経済性で優れる、施工速度も速く工期短縮が図れる。

<想定される施工トラブル、回避方法>

①礫などによる杭体の破損;玉石のような径の大きい礫などがあるとオーガーと杭体の間に挟まり、杭体が破損する可能性がある。対策としては杭径と同程度の選考掘りを行い、地中障害物を除去する必要がある。

②SL杭の抜け出し;夏場のように地上の気温が上昇している場合、直接日光が当たる場所に保管していると、スリップレイヤーが溶け出す恐れがある。シートなどで養生しておく必要がある。

③ボイリング;杭を所定の深度まで埋設し、杭先端部から掘削オーガーを引き抜く際、杭中空部に土砂が入ってくるボイリングが発生する可能性がある。ボイリングが発生すると先端支持力の低下を招く。オーガーの引き抜きの速度管理を行う必要がある

④根固め液の流出;杭先端部付近に速度が速い地下水流がある場合、根固め液の流出が考えられる。透水試験を実施し、地下水の流速を把握する。セメントミルクに増粘剤を添加し根固め液の流出を防止する。

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