24.Ⅰ.7.1 盛り土材料の締固め特性を調べるための締固め試験方法をのべよ。さらに締固め曲線を用いて試験結果の整理方法及び試験結果の解釈を説明せよ

<試験方法>

①盛り土材料の含水比を自然含水比を考慮して、3段階に調整する。調整は砂質土では一度乾燥させてから行うが、粘性土では調整が難しいことから、自然状態で乾燥させるか、水を加える方法が一般的である。

②調整した土試料は、φ10~15㎝のモールドに25㎏のランマーを使用して3層15回で突き固め、それぞれの含水比状態の供試体を3個作成する

③それぞれの供試体の含水比、湿潤密度を測定し、乾燥機で乾燥させ、乾燥密度を測定する。

<整理方法及び試験結果の解釈>

前述した各含水比の湿潤密度及び乾燥密度を平均し、横軸に含水比、縦軸に湿潤密度を取ったグラフにそれぞれの値をプロットし、3点を通過する締固め曲線を描く。締固め曲線は凸状となり、凸部となる湿潤密度時の乾燥密度を最大乾燥密度、その時の含水比を最適含水比と呼び、その盛り土材が持つ最適な締固め密度であると判定させる。

一般に施工中の締固め管理は、最大乾燥密度の85~90%以上となるように現場密度試験の値として行われている。

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