<試験方法>
①盛り土材料の含水比を自然含水比を考慮して、3段階に調整する。調整は砂質土では一度乾燥させてから行うが、粘性土では調整が難しいことから、自然状態で乾燥させるか、水を加える方法が一般的である。
②調整した土試料は、φ10~15㎝のモールドに25㎏のランマーを使用して3層15回で突き固め、それぞれの含水比状態の供試体を3個作成する
③それぞれの供試体の含水比、湿潤密度を測定し、乾燥機で乾燥させ、乾燥密度を測定する。
<整理方法及び試験結果の解釈>
前述した各含水比の湿潤密度及び乾燥密度を平均し、横軸に含水比、縦軸に湿潤密度を取ったグラフにそれぞれの値をプロットし、3点を通過する締固め曲線を描く。締固め曲線は凸状となり、凸部となる湿潤密度時の乾燥密度を最大乾燥密度、その時の含水比を最適含水比と呼び、その盛り土材が持つ最適な締固め密度であると判定させる。
一般に施工中の締固め管理は、最大乾燥密度の85~90%以上となるように現場密度試験の値として行われている。
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