①段階載荷による圧密試験;段階載荷による圧密試験は標準圧密試験とも呼ばれ、横方向に変形を拘束された圧密試験機に、一定の圧力pを標準の24時間載荷した後、圧力増分δPを瞬間的に加え、この載荷を繰り返すことで圧密諸定数を求める試験方法である。
圧密諸定数としては一次圧密過程における圧縮量-時間曲線からC値を得る。また、どの段階でも24時間後に一次圧縮終了が確認できれば、24時間載荷に対する圧縮曲線e-logσ´またはf-logσ´から、圧密降伏応力Pcと圧縮指数Ccが、そして体積圧縮係数mvのσ´との関係が求まる。
特徴として、試験時間が比較的長い事、超軟弱地盤では段階載荷による衝撃が発生することなどから、地盤の適用範囲が限定される。
②定ひずみ速度載荷による圧密試験;この試験は土を片面排水条件、一定ひずみ速度のもとで連続的に加える軸圧縮圧力と供試体非排水面の間隙水圧の変化から、圧密諸定数を求める試験方法である。
特徴として試験時間が短縮でき、連続的なデータが得られることや、超軟弱地盤から硬質粘土まで適用範囲が広い。しかし、二次圧密に関する情報が得られないことや、ひずみ速度の違いによる時間効果の影響を受けるという短所がある。
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