14.Ⅰ.2.9.3 地盤の動的解析において重要となる土の応力ーひずみ関係についてのべよ

土はひずみ振幅レベルが大きくなるに従って応力ーひずみ関係の非線形性が強くなり、繰り返し載荷に対する履歴特性が顕著になる。一般に土のせん断弾性係数G及び減衰係数hはひずみ依存性を示し、G/G0~γ、h~γ G0は初期せん断弾性係数として整理される。

 したがって、通常、地盤の動的解析では、地盤の非線形性を考慮して解析する必要がある。地盤の非線形性については、等価線形化モデルと履歴モデルで取り扱う方法がある。

 等価線形化法により、動的解析を実施する場合には、上記のG/G0~γ、h~γ の関係をそのまま解析に用いる。履歴モデルを考慮した逐次積分法により動的解析を実施する場合には、この関係を既往のモデルに当てはめる場合が多い。この場合、履歴法則の設定にはメージング則が適用される。

 液状化の可能性のある地盤における地盤の動的解析を実施する場合には、基本的に有効応力解析法による逐次積分法を用いる。応力ーひずみ関係については、ダイレイタンシー関係に基づいて算定される過剰間隙水圧に応じて有効応力の変化を考慮する。

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