17.Ⅰ.2.6.1 海面護岸、正規圧密粘性土20ⅿに置き換え砕石7ⅿN10、マウンド砕石2ⅿ盛、ケーソン13ⅿに背面埋め戻し土N5を設置。地震時想定される被災状況と要因を説明せよ。

<被災状況>

・護岸法線のはらみだし

・護岸天端の沈下

・ケーソン傾斜に伴う背面盛土沈下、陥没

①要因;N値10の置き換え砕石の液状化

基礎地盤である置き換え砂層はN値10程度と小さいため地震時には負のダイレイタンシーによる体積収縮が発生しケーソンに沈下が生じるとともに、砂層内には過剰間隙水圧が発生し、液状化が起こる可能性がある。液状化した場合には、せん断抵抗力が失われて支持力が低下するためケーソンは沈下と傾斜が生じる

②要因;背面地盤の液状化による流動圧と設計値を上回る地震時土圧の作用

背面盛土はN値5程度と緩いため、地震時に地下水位以深が液状化する可能性がある。液状化した場合にはせん断抵抗力が失われ、ケーソンに流動圧が作用し、水平変位が発生する。この水平力と負のダイレイタンシーによる体積収縮により、背面地盤には陥没や沈下が生じる。また、液状化が起こらない場合でも、地震時土圧が設計値を上回る場合には、同様に護岸に水平変位が作用し、背面地盤に陥没や沈下が生じることになる。


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