17.Ⅰ.2.3.2 先の同じ段階において、地すべり検討のために行われる主要な調査項目を挙げ、把握できる事項を述べよ

①道路位置決定前の調査

地形図、航空写真、既存の土質調査試料、工事記録、災害記録、及び現地踏査を実施し、地すべり発生危険個所の把握を行う。また、概略調査として少ないボーリング調査を実施し、土層構成、土砂の単位体積重量、地下水位を把握し、概略の地すべり安定検討ができる情報を把握する。

②道路位置決定後の調査

道路位置がほぼ決定しており、より詳細な地すべり対策を策定する必要がある。そのため、想定すべり面を狙った複数のボーリング調査を実施する。このボーリングにより、すべり面の深さを特定する。同時に不攪乱資料を採取し、一軸・三軸圧縮試験によりすべり面のせん断強度を把握する。また、地下水位も把握する。

こられの試験データを元に円弧すべりなどの安定解析を実施する。安定解析より、必要地下水位低下量、必要抑止力等を精度よく把握し対策工を選定する。


0コメント

  • 1000 / 1000