25.Ⅱ.2.1 軟弱粘性土上に7ⅿの盛土土留擁壁の下に15ⅿの基礎杭。常時の作用に対する盛り土の安定照査項目、留意事項

①盛土荷重による地盤の安定性の照査

軟弱地盤強度によっては盛土荷重による円弧すべり破壊を生じる可能性があるため、安定解析による照査が必要である。安定解析には粘着力や単位体積重量等の設計定数が必要であり、これらの地盤定数評価が正確に把握されないと、安定解析結果に大きな影響が出てしまうため留意が必要である。

②盛土荷重による圧密沈下の照査

軟弱地盤の圧密特性によっては、盛土荷重による大きな圧密沈下を生じる可能性があるため、圧密沈下に対する照査が必要である。圧密沈下の解析には、対象地の沈下は当然ながら近隣地や近接建物に対する引き込み沈下に対しても照査する必要がある。また、圧密試験は試験日数がかかるため、工期についても留意が必要である。


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