25.Ⅱ.1.4 山留工事の掘削時に留意すべき地盤変状を3つ挙げ、それぞれの地盤変状の内容と起こりやすい条件を説明せよ

①ボイリング

掘削底が砂質土で、掘削底と背面部の水位差を大きくすると、掘削底が沸き立つ、噴砂状となり山留めが崩壊する。基礎底と背面部が飽和した砂質土の場合発生しやすくなる。設計時に山留め下端からの上向きの揚力と基礎底の自重のつり合いにより評価する。Fs=w/U

②ヒービング

掘削底が粘性土で、掘削底と背面部の荷重差を大きくすると、背面部の軟弱粘性土が基礎底に側方移動して山留が破壊する。基礎底と背面部が難約粘性土の場合に発生しやすくなる。設計時にペックの安定定数以下になるか確認する。

Nb=γt×H/c

Nb≦3.14

③盤ぶくれ

掘削底が粘性土で、その下位に被圧地下水が存在する場合に発生しやすくなる。掘削に伴い、基礎底が自重に比べ被圧地下水が大きくなると基礎底が膨れ上がり、盤ぶくれが生じる。設計時に自重と被圧地下水の揚力nつり合いにより評価する。

Fs=W/U<1.1で発生する危険性がある

W;掘削底盤部の有効上載荷重

U;地下水位差による揚圧力





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