N値から推定される地盤定数は①粘着力C②内部摩擦角φ③変形係数Eがある
①粘着力C
N値から粘着力はC=qu/2、 qu=12.5Nで算定される。一軸圧縮強度qu=12.5Nはテルツァーギペック式より算定し、非排水三軸圧縮強度は内部摩擦角が0の粘土はquの1/2とされる(モール応力円)。以上よりc=6.25NでN値から粘着力を算定する。
留意点はN値が4以下となる場合は、設計上過小値となるので、室内試験の実施が望ましい
②内部摩擦角φ
N値と相対密度の関係からφを算定している。
1) φ = √(20+N)+15°大崎の式
2) φ = √(15+N)+15°
旧道路橋示方書
が用いられている。1)は主に建築による支持力算定式に用いられ2)は土木構造物の支持力算定等に用いられる。
留意点は砂質土主体に適用し、N値が4以下の場合は過大評価となる場合があるので、三軸圧縮試験(CD試験)にて評価を行うことが望ましい
③変形係数E
変形係数EはN値からの推定は
1)E=700N N値と孔内水平載荷試験の相関
2)E=2800N N値と平板載荷試験の相関
留意点は1)は地盤に対して水平方向の載荷によって得られた値なので、杭基礎に採用する。2)は地盤に対して垂直方向の載荷によって得られた値なので、基礎の即時沈下の算定に算出する。
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