25.Ⅱ.1.1 液状化の判定に用いられるFL(=R/L)におけるR並びにLについてその意味と求め方を説明せよ

FL法は最も一般的に用いられている液状化判定法であり、動的せん断強度比Rと地震時せん断応力比Lの比で用いられる。

・動的せん断強度比;R

計算で求める方法;N値及び土質試料の物理試験を行って粒度分布やIPを用いて算定する。

室内試験で求める方法;地中から乱さない試料を採取して、繰り返し非排水三軸圧縮試験もしくは繰り返し中空ねじり試験を行う。室内試験は地盤が液状化するかしないか微妙な判定が必要な場合で液状化対策を行うと多大な工事費用が必要となる場合に実施するのがよい。

地震に対する抵抗力であり、この値が大きいほど地震に対する液状化の可能性が低いことになる。動的せん断強度比は、標準貫入試験のN値、細粒分含有率Fc、D50、単位体積重量γtにより求められる。

・地震時せん断応力比;L

地震に対する揺れの大きさを示すものであり、この値が小さいほど地震時に液状化する可能性が低いことになる。地震時せん断応力比は、検討で用いる設計水平深度に全応力を乗じ、有効応力で除し、さらに低減係数を乗じて求められる。


これらの値よりFL=R/Lを算定し、FL<1の場合、液状化の可能性が高いと判断される。

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