H27.Ⅱ.2.1 軟弱粘土18ⅿと22ⅿの2地点、その下支持層砂礫N50、地上14階杭施工、隣地に2ⅿの盛土において、留意すべき課題。他の必要な地盤情報と調査の内容。

<課題>

①砂礫層の層厚の違い;調査1と調査2位置では砂礫層の高低差4m程度が見られる。今回は砂礫層に支持させる計画であるため砂礫層の高さを明確に把握する必要がある。

②シルト層の圧密沈下と側方流動;自沈層を含むシルト層であるため、杭打設後にネガティブフリクションが発生する可能性がある。また、盛土によりシルト層の側方流動が生じ、杭頭に水平応力が発生する可能性がある。

<必要となる地盤情報及び調査方法>

①砂礫層の分布深度および調査方法;砂礫層に確実な根入れを行うために礫の分布深度を把握する必要がある。具体的には自走式ラムサウンディング(調査深度30ⅿ程度まで)の導入により調査1と2間を補完的に調査する。また、本試験機は礫層もある程度貫入可能であるため、支持層の到達を確実に把握できる。

②シルト層の地盤定数;シルト層の圧密降伏応力Pcを把握する。必要な調査としてはシルト層より乱れの少ない資料採集を行い圧密試験を実施する。また同じくシルト層より採取した土質材料で一軸圧縮試験を実施し地盤の粘着力を評価する<ただし事前調査の結果、軟弱土層の土質がシルトとされており、細砂からシルトを主体とした粘性に乏しい粘性土の場合UU試験により粘着力を評価する>

そのほか単位体積重量を、湿潤密度試験にて、変形係数を孔内水平載荷試験にて確認する。


0コメント

  • 1000 / 1000