28.Ⅱ.1.1地盤の圧密現象について説明せよ。また正規圧密粘土の沈下量及び沈下時間を測定するのに必要な地盤物性値や地質条件を挙げ、これらが予測結果に与える影響をのべよ

・圧密現象とは、増加荷重に伴い地中に応力が作用した際に、間隙中の水が脱水され、体積が収縮する現象のことをいう。一般に、圧密は鉛直方向に生じるため、地盤が沈下する現象として現れる。

・沈下量及び沈下時間の予測に必要な物性値と条件

圧密沈下量及び沈下時間の予測に必要な物性値を以下列記する。

①初期間隙比e0

②体積圧縮係数mv、圧縮指数Cc

③圧密降伏応力Pc(e-logP曲線より)

④時間係数Tv

⑤軟弱層厚(粘性土厚)

⑥圧密排水層厚(砂質土厚)

e-logP法、mv法、Cc法等により圧密沈下量や圧密沈下時間を予測する。

地層条件は、圧密層が排水層に挟まれているか、片側にあるかによって圧密の計算方法は異なる。

・予測結果に与える影響

①~④は圧密試験により得られるが、サンプリング時、試料運搬時、試料取り出し時の乱れや応力解放の影響を受けると、圧密沈下量は過大に評価され沈下に要する時間も大きくなる。採取する場所によりばらつきが出ることに留意する。⑤は層厚が大きいほど沈下量・沈下時間は大きくなる。⑥は粘性土中に介在する砂層を含め正確に把握する必要があり、これが多いと沈下量は少なくなり沈下時間は早くなる。

圧密が長時間に及ぶ場合、土粒子間のクリープである、二次圧密が発生し、予測結果に影響する。






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