[地盤条件]支持地盤が急傾斜している
[建築条件]平面的に建物の高さが大きく異なる。部分的に地下室があり、基礎底面の高さが異なる
[併用基礎の形態]
①高層棟、低層棟共に支持層をN値50以上の杭基礎とし、適用する杭は高層棟部が大口径場所打ち杭。低層棟は径の小さい既製杭とする併用基礎
②高層棟はN値50の砂質土層を支持層とする杭基礎。低層棟は粘性土層で打ちとめる摩擦杭とする併用基礎
③高層棟はN値50の支持層まで打ち込む杭基礎。低層棟は砂質土層を支持層とする直接基礎の併用
このうち採用は①の杭基礎が合理的である。
理由は高層棟は建物荷重がかなり大きく大きな支持力が必要であり、また圧密沈下を避ける必要がある。よって高層棟についてはN値50の砂質土層を支持層とする杭基礎とし、杭体は大口径化が可能な場所打ち杭が適当である。
低層棟については荷重は小さくなるのものの途中の層は軟弱で圧密沈下の可能性があるため高層棟と同じくN値50の砂質土層を支持層とするのが適当である。ただし、荷重が小さいため、杭体は小口径の既成杭が適当である。
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