正規圧密粘性土と過圧密粘性土のせん断強度を比較すると過圧密粘性土のほうが高いせん断強度を示す。これは過圧密粘性土は過去に大きな荷重を受け、正規圧密粘性土より含水比が低下しているためである。
また圧密特性については e~logP曲線の間隙比の変化が少ないのが過圧密状態であり、正規圧密状態は圧密降伏応力を超えた部分で間隙比の変化が大きい領域といえる。このように圧密沈下に関しては、過圧密状態では沈下量が小さいが、正規圧密状態では大きなトン加療が発生することになる。
せん断特性と圧密特性を把握する土質試験方法としては、海上ボーリングにより現位置から不攪乱試料を採取し、3軸圧縮試験を行い、せんだん強度を把握すると共に圧密荷重による強度増加率を把握する。また、現地盤の圧密特性を把握するため、圧密試験を実施する必要がある。
0コメント