20.Ⅰ.6.2 変形の生じたPHC杭の健全性の調査方法と利用可否の考え方

①目視による調査;杭頭を露出させ直接観察し杭の位置や標高・状態を確認する

②インテグリティ試験低ひずみの弾性波を利用して杭の健全性を検査する非破壊試験法。全数検査を行い、波型の特徴や差異などの相互評価することで健全性判断が可能

③AE測定による調査;AE音響放射を利用して杭の健全性を調査する方法である。この方法は杭の損傷個所から放射されるAEを観測して、損傷個所を特定する調査方法である。杭頭を露出させなくてもいい調査が可能という利点がある。

④ボアゴールカメラを用いた杭体の観測;中空部分を洗浄したうえでCCDカメラなどを杭内に挿入してクラックなどの損傷状況を内部からリアルタイムに直接観測することができる

⑤杭の傾斜測定;傾斜計を杭中空部分に押し当てる方法を用いて、傾斜計を中空部分に挿入して傾斜角、曲がりの有無を検証する。傾斜の不連続箇所を検出することで、損傷個所を検出できる可能性もある。

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