20.Ⅰ.2.1 杭の設計10mまで砂層、50mまで粘性土その下支持層

摩擦杭基礎、不完全支持基礎、完全支持基礎を検討している。おのおのの設計上の留意点、必要な地盤調査、試験内容を述べよ。


 水位があり、10mまでに砂層があると液状化を起こす可能性があるため、杭に作用する水平力の低下が考えられる。その結果地震時に杭頭の曲げモーメントが大きくなり水平変位も大きくなることに注意する。また、摩擦杭の場合は支持層となり、液状化により支持力が失われ、基礎形式として成り立たない。

 10m~35mにある粘性土は圧密沈下やネガティブフリクションに留意する必要がある。圧密沈下は橋脚が沈下する恐れ、粘性土が未圧密の場合にはネガティブフリクション

が発生し杭の鉛直支持力や杭体応力度、杭頭沈下量が増加する。砂層の液状化判定に標準貫入試験、粒度試験、塑性限界・液性限界試験、密度試験を行う粘性土に対しては圧密試験。ネガティブフリクションに対する検討は実際の土を採取し、一軸圧縮試験を行う。

⇒支持層までいれる完全支持が必要



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