<補足;建物の幅は20m×50m、地下1階、地上5階のビル計画>
直接基礎の支持力は基礎から地盤に伝達される荷重によって、地盤がすべり破壊する際の荷重を極限支持力とし、これに安全率を考慮して許容支持力としている。このすべり破壊時の破壊線は基礎幅の2倍程度の深さに及ぶことから、その深度までの地盤状態を考慮する必要がある。
今回の場合には、建物の平面形状より短辺20ⅿの2倍の40ⅿ程度まで影響することから、支持力は床付け部の細砂層ではなく、粘土層が支配的となるため、この層の支持力に対する検討を行う必要がある。検討にあたっては、細砂層内の力の分散を考慮し、粘土層における作用荷重と支持力との比較を行って安全性の確認を行う。
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