17.Ⅰ.2.3.3 地すべり頭部に道路建設。地下水位が集水井しても予定より下がらず対策再検討を行う。対策案を列記し、検討の優先順位をつけ理由を述べよ

①集水井、水抜きボーリングの追加

集水井が地盤内の水みちにあたっていない可能性がある。よって集水井の数を増加させるのと同時に、水抜きボーリングの本数を追加する。地すべりは地下水に起因したものが多く、排水工法の効果は高い。また、工費も安価であるため、最優先の対策工とした。

②押さえ盛土工の実施

集水井、水抜きボーリングを増加しても水位が下がらず、所定の安全率を得られない場合は、すべり面末端部への押さえ盛土を実施する。

地すべり頭部への盛土によりすべり土塊が不安定になっている。末端部への押さえ盛土はすべりの抑止効果が期待できる。

ただし、押さえ盛土によりすべり土塊内の間隙水圧が上昇する可能性があるので、排水には留意する必要がある。効果が期待でき、工費も後述する抑止杭、アンカー等に比べ安価であるため2番目の優先順位とした。

③抑止工の実施

前述した対策工を実施してもすべりが生じる場合には、抑止杭、グランドアンカー、あついは両者併用によるすべり抑止工を実施する。すべり土塊で不足している安全率をこれらの抑止工に負担させる。効果は高いが他工法に比べ工費が高いため、3番目の優先順位とした。

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