28.Ⅱ.2.2 嵩上げ堤防表層粘性土5ⅿN値2、N値5砂質土10m、以下砂礫層N30。嵩上げ盛土後地震時想定される被害形態。水位地表面。耐震性能照査に必要な地盤物性値を説明。

①砂質土層の液状化

地下水位が地表付近にあり、N値が5程度と緩い砂質土層であるため、地震の際にはこの砂質土層が液状化する可能性がある。

耐震照査には一般的にFL法が用いられる。FL法に必要となる物性値は、(細粒分含水率、平均粒径D50、D10、砂質土の単位体積重量)動的せん断強度比R等が必要である。

②粘性土の側方流動

粘土層と既設堤防上に堤防を嵩上げすることにより、粘土層に堤防の荷重が偏圧して作用することになる。地震時はこの偏圧と水平方向の地震力が作用し、粘土層が側方流動し、民家に変状を与える可能性がある。

耐震照査には一般に側方流動判定式を用いて照査する。この照査には粘性土の力学特性(変形係数E、降伏応力K)、孔内水平載荷試験による横方向地盤反力係数、物理特性(液性限界Wn、塑性限界WL、塑性指数Ⅰpなど)が必要である

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